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   針ノ木岳 2821m 蓮華岳 2798.5m 北葛岳 2551m 七倉岳 2509m 
 2日目 ≪2010年7月18日≫ 針の木峠から七倉岳へ
  前日は、雪渓歩きを楽しみましたが、本日の目的は蓮華岳のコマクサの群落と白いコマクサを
  見ることです。小屋の朝食は5時半、日の出は4時38分、残念ながら小屋の前からは見えませんでしたが
  モルゲンロートに染まった山々を見た後、朝食です。
   針の木小屋(5:40)−(6:50)蓮華岳(7:00)−(8:15)北葛乗越−(9:15)北葛岳(9:40)−(10:40)七倉乗越−
  (11:45)七倉岳−(12:15)船窪小屋

左 富士山
 どこにいっても探すのは富士山と槍ヶ岳です、雲海の上に浅間山、八ヶ岳と共に遠望できました。
 富士山の山頂でもご来光に拍手が上がって
いることでしょう。

  
右 針の木岳
 前日雲のかかった山も朝日に染まっています。

  準備をして
 蓮華岳をめざします。針の木岳へと比べればなだらかな道です


左 針の木小屋と
   針の木岳


 右 白いコマクサ
   ありました
  

   パノラマに満足          白馬から五龍、鹿島槍、手前は赤沢岳から種池への稜線です。

 コマクサの大群落
実に見事なものです ただただ驚きです。
 大雪の高根が原も多かったけどここも見事なものです。まるでレンゲソウです。
 それもそのはず山の名が蓮華岳です。
 こんなに多いのに我々3人しかいない静かな山でした。

左 蓮華岳
 若一王子神社の石祠、背景は立山と剣岳


右 三角点
 後は三つのカールを持つ薬師岳
 
  大パノラマ 大天井岳、西岳、前穂高、槍ヶ岳、野口五郎、三つ岳、薬師岳、烏帽子岳、不動岳、手前は、北葛岳、七倉岳

 これから先は初心者立入るべからずとのことですがやはり未踏の道は歩きたいものです


左 蓮華の大下り
 五百米下ります
 最初は石ゴロの道ですが、あとは岩場の下り、整備も十分とはいえず慎重に下ります。

 
 右 北葛岳、七倉岳
 乗越の向こうに

左 蓮華岳を振り返る
 下ってきた岩場の急峻さがわかります


右 北葛岳
  ここからの展望も抜群です。ここで二人連れにあいました蓮華を経て扇沢まで下るとの事でした。

左 七倉岳
  一旦、七倉乗越まで下ります。七倉岳から船窪岳への道はもっと厳しいそうです。


右 七倉乗越へ
  ダケカンバの道

左 七倉乗越
 乗越から七倉岳への取り付きは急でワイヤにすがって登ります。


右 七倉岳山頂
  針の木岳と蓮華岳を背に
  

左 船窪小屋
  槍ヶ岳を望む庭園のような所にあります。到着と出発時に
 鐘が鳴ります。

右 コバイケイソウ
 小屋から水場まで15分かかるとのことで、近くの残雪の雪で体を拭きました。この雪も7月中には消えるとのことでした。
小屋には電灯はなくランプです。針の木からここまで少し険しいとは云え展望、花と実に素晴らしいものでした。
 百名山からもれて静かな山行が楽しめるコースです。ここから烏帽子岳までは8時間以上の険しい道だと話をしている途中、中年の女性が烏帽子から来たと息をきらせて小屋に着きました。
 よくやるなと感心していると七倉から烏帽子を経て小屋まで10時間できたと話すモサにはびっくりでした

左 小屋の夕食
 ここの食事は美味しいものでした。

 翌日七倉まで
 下りました

右 高瀬ダムと
  槍ヶ岳

左 七倉ダム
 3時間半の下りです

右 薬師の湯
  朝4時から開いているという薬師の湯で汗を流し帰途につきました。 
 海の記念日は山の記念日、連休とあって山もそろそろ賑わう時期だが、梅雨明けが8月にずれ込むこともあって予定をたててもやきもきする日を過ごすことになる。今年は九州では15日まで雨が降り、西日本では水害も起こる始末、どうなることやらと思っていたら17日に九州から北陸まで梅雨明け、そんな幸運に恵まれての山行でした。今回の針の木から七倉岳は百名山もなくやや険しいところもあって静かな山行が楽しめるコースである。何より針の木の雪渓、蓮華岳のコマクサの大群落、広がる北アルプスのパノラマは感動ものである。爺ヶ岳に近い種池の小屋に比べれば針の木の小屋はそれほどでもなく快適に泊まれたし、鐘とお茶で迎えてくれる船窪の小屋は食事も美味しい。
              一日目 針ノ木岳へ     目次へ戻る