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     ≪2005年9月24日 鳥海山 2236m  25日 月山 1984m≫                     
  4年前の11月、青森の帰り飛行機の窓から、海に大きく張り出した新雪の
 鳥海山(左)を見たとき、いつかは登らねばと思った。
  月山はその山名の響きのやさしさ、森敦の芥川受賞作の題名からも気に
 なっていた山だった。
  鳥海山は秋田県との県境、月山は県の中央にと、ともに山形県の山、
 九州からは遠く、時間も費用もかかるが、今回、アミューズトラベルのツアーで
 両山に登ることができた。花と雪のベストシーズンではないにせよ、両山の
 魅力の一部に触れることができた2泊3日山行だった。

 9/23 福岡空港=仙台空港=山形自動車道=鳥海温泉「遊楽里」
 9/24 鳥海温泉(5:30)=大台野林道終点(7:20)−(7:40)滝ノ小屋−八丁坂−
     (8:55)河原宿−あざみ坂−(11:20)伏拝岳−行者岳(12:15)七高山
     −(12:40)大物忌神社−(13:30)鳥海山/新山−(16:10)河原宿−
     (17:30)大台野林道終点=(19:30)羽黒山国民休暇村
 9/25 羽黒山休暇村(5:40)=八合目(6:50)−(8:30)仏生池小屋−(10:00)山頂
     −山頂小屋(10:40)−(12:40)装束場−(13:40)湯殿山神社
     =仙台=福岡
 9月24日 大台野から鳥海山往復 10時間10分

左 大台野林道終点
 標高1200m
 前日までの天候も
 回復、青空が広がる
 望む山は鳥海山の
 外輪山の行者岳か

 右 滝の小屋
  登山口から樹林の
  中を20分
  ここからは低木と
  なり、展望が
  広がる。
  小屋にはだれも
  いなかった。

左 滝の小屋から
 八丁坂を1時間
 台地上の河原宿に
 着く。
  この時期でも
 雪渓には雪が
 残る。
  ナナカマドノの
 赤い美が青空に
 映える。

 右 ワレモコウの
 大型版
 トウチクソウ
 あちこちで
 見られた

左 わずかに
   残る雪渓

 右 アザミ坂
  河原宿から
  1時間、急坂
  アザミ坂に
  いたる。
  その名の通り
  アザミが多い

 

左 チョウカイアザミ
  この山にはチョウカイの名を
  持つ花がおおいという。

 右 ウサギギク
  この時期にも結構見られた。
  イワイチョウは黄葉し、
  ツガザクラやコケモモには
  実がついていた。

左 鳥海湖

 右 新山
  鳥海山は
  活火山で現在の
  最高峰は新山と
  呼ばれ1971年に
  噴火して出来た
  という。
  右手の峰が
  外輪山で
  伏拝岳、行者岳
  三角点のある
  七高山2229m

左 外輪山のハシゴ
  七高山へは
  ハシゴが2ヶ所
  あった。


 右 一等三角点の
  ある七高山で

 

左 新山と大物忌神社
  山小屋
 山小屋へは外輪山
 から急坂を100m
 下る。
 この時期、小屋は
 閉まっていた。

 右 新山へ
  巨石を積み
 上げたような
 山頂へ向かう
 切り通しや
 胎内くぐりと
 呼ばれる狭い
 場所もある 

左 紅葉した草

 右 リンドウ

左 帰りは
 小屋から
 谿をわたり
 外輪山へ直行

 右 千蛇ガ谷
  夏には大雪渓を
  なすという。
 9月25日 八合目弥陀ヶ原から月山、湯殿山神社へ 7時間

左 羽黒山国民休暇村
 からバスで1時間
 ブナ林の林道を
 八合目の弥陀ヶ原へ
 霧で展望のないまま
 歩き始める。

 右 弥陀ヶ原には
 枯草の中に池溏が
 点在、夏のお花畑の
 素晴らしさが目に
 浮かぶ。

左 登山口から
 杢洞を30分弱
 月山中ノ宮の
 大きなウサギの
 像が出迎える。

右 なだらかな
 道の両側の
 池溏。

左 登山口から
  1時間半
 仏池小屋に着き
 休息
右 山頂まで
  1時間10分。
 霧の中に紅葉が
 盛り。
 ここを過ぎて
 尾根にでると雨と
 風にとにかく寒い
 山頂の小屋で
 500円のキノコ汁
 で弁当を食べる。
 雨風の山頂で
 記念写真 下左

山頂直下の
社務所で
参拝料を
払って
山頂で
お払いを
受ける
らしいが
既に閉まり
今回は
無料
山小屋も
今日で店
しまいとか

左 山頂で休息の後
 湯殿山登山口へ
 風もなく
 霧の中の紅葉

 右 カエデの紅葉


左 姥ガ岳

 右 歩いた稜線を
  ふりかえる

左 姥ガ岳

 右 装束場からは
  月光坂と呼ば
  れる急坂が続き
  長い梯子場を
  通る

左 沢から望む

右 羽黒山、月山と
 並ぶ出羽山の
 一つ湯殿山神社
 参拝料500円を
 納め拝観、
 ご神体が何か、
 語っては
 ならないとか
 写真撮影も禁止
 され、芭蕉も
「語られぬ湯殿に
ぬらす袂かな」と詠んだそうです   

左 湯殿山神社の大鳥居
  湯殿山といわれるだけに近くにも温泉があり、下山後
  温泉で汗を流し帰途につきました。

  アミューズトラベルのツアーで鳥海山と月山に登りました。
 例によって男女3:2、多くの参加者がリタイア組でしたが、
 山でリタイアしたのは体調不良の1人のみでした。
  鳥海山の紅葉は今ひとつでしたがその山の大きさをはじめて
 知りました。
  月山はその山麓のブナ林、八合目からの池溏の点在する草原
 山頂直下の紅葉を霧の中に垣間見ました。花は、リンドウ、
 チョウカイアザミ、ウサギギク、トウチクソウを見ることが
 できました。月山にはハクサンイチゲ咲き残り、夏のお花畑の
 素晴らしさに思いを馳せました。
 
 
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