オオキツネノカミソリ
 ひがんばな科 Lycoris sanguinea var.kiushiana
 
多良岳  1993-07-24 見頃  2004-07-31 盛過
経ケ岳  1993-07-24 見頃  1995-07-16 蕾み
     1998-07-11 見頃
井原山  2004-07-10 咲き始め
     2004-04-24 見頃  
見事な群落がある
八幡岳  2007-07-22 見頃 
山頂直下に群落が

 その名の通りキツネノカミソリの大型版というべきもので
 オシベが花弁より突出することで区別される。
 Lycoris ギリシア神話の海の女神リュコリスに由来し
 sanguineaは鮮紅色、赤いを意味しkiushianaは九州産を
 意味する。 
  最初に確認されたのが多良岳産のものであり
 牧野富太郎により命名されたというが、
 牧野富太郎が多良岳まできたかどうかはわからない。
 当時、多良岳や雲仙などへ植物採集に頻繁にでかけた
 長崎師範学校の外山三郎教授が標本を送ったという
 話もあります。
  外山三郎教授は大学の教養時代の生物学の教授で、同郷であったこともあり大変お世話になったものです。
 休みの日には多良岳や雲仙にでかけ植物採集をし、昭和天皇を案内したことなどの話も伺ったものです。
 大村サクラなど新種を発見された話もうかがいましたが、オオキツネノカミソリのことは聞きませんでした。
 今となってはたしかめようもありません。